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幻覚、妄想 子供には普通

シリーズこころ これ、統合失調症?
幻覚、妄想 子供には普通


「幻覚や妄想は子供にはよく起きる。それが病気にみられてしまう」と語る石川憲彦さん(東京・目黒区で) 一昨年秋、大学病院で「統合失調症」と言われ、薬を飲み始めた神奈川県の中学生A君(14)。ひどい倦怠(けんたい)感に苦しみ、ろれつが回らず、歩くとよろけて倒れた。

 「このまま薬を飲み続けたら、どうなりますか」。母親が尋ねると、医師は「100ある能力が70になります」と答えた。

 両親は、カウンセラーに紹介された東京都目黒区の「林試(りんし)の森クリニック」を親子で受診した。

 院長で児童精神科医の石川憲彦さんは1時間以上かけて話を聞いた。学校でのいじめ、休みもなく野球の練習に没頭する毎日……。

 石川さんは、それらが重なり、一時的に心理的な混乱が起きたと判断、さらに統合失調症と診断された絶望や恐怖で「急性ストレス障害」を発症したと診断した。そして「統合失調症は明らかな誤診」と告げた。

 A君の場合、大学病院で「暗闇が怖い」「何か見える気がする」などと話したことが、統合失調症という誤診につながった。

 だが、石川さんは「子供にとって、幻覚や妄想はごく普通の体験」と言う。

 「人は本来、頭に浮かんだイメージを鮮明な像や音のように感じる能力を持っている。子供は、特にその能力が活発に働くことがある。それをすぐに病的と判断して、誤診する例が少なくない」

 統合失調症の早期発見、早期治療を目指す近年の医療現場の動きも、誤診の誘因になっているという。

 A君は受診の前、自宅で物を投げたり、走行中の車から飛び降りたり、暴れたことがあった。

 大学病院の担当医の上司にあたる教授は「暴れ方などが度を超えている場合、治療しないと統合失調症になる可能性が高いため、統合失調症の前駆段階と診断して抗精神病薬を出し、鎮静させることがある」と説明する。

 石川さんは「仮に統合失調症だったとしても、まず必要なのは薬ではなく、その人が自分らしく生きられる道を一緒に探すこと。それを助けるため、必要なら最小限の薬を出すのが本来の治療」と話す。

 「必ず治る。心配しないで」

 石川さんは、A君にはっきりと伝えた。誤診による絶望や孤立感の深まりで生じた急性ストレス障害の一番の薬は、「治る」という実感だった。

 薬をやめると、体力が戻った。昨年初め、登校を再開した。

 恐喝を繰り返していた生徒は逮捕され、学校は落ち着きを取り戻した。A君は、再び野球に熱中している。

(2008年11月3日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20081103-OYT8T00224.htm
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