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アスペルガーが自閉症に「吸収合併」??-DSM の本質

アスペルガーが自閉症に「吸収合併」??-DSM(精神障害の診断と統計の手引き) の本質

NEW YORK TIMES 紙 (ニューヨークタイムズ 電子版)の論説から、現在策定中の次期 DSM-5(精神疾患・障害 診断統計マニュアル) の話題です。
http://www.nytimes.com/2009/11/10/opinion/10baron-cohen.html?_r=1&8dpc
2009年11月9日

"The Short Life of a Diagnosis"
一つの診断、儚き命

THE Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, published by the American Psychiatric Association, is the bible of diagnosis in psychiatry, and is used not just by doctors around the world but also by health insurers.
米国精神医学会発行の『精神疾患・障害診断統計マニュアル』は、精神医学における診断のバイブルとされ、世界中の医師のみならず医療保険会社にも利用されている。

Changing any such central document is complicated. It should therefore come as no surprise that a committee of experts charged with revising the manual has caused consternation by considering removing Asperger syndrome from the next edition, scheduled to appear in 2012. The committee argues that the syndrome should be deleted because there is no clear separation between it and its close neighbor, autism.
かように重要な書物の改定となると、事は複雑である。したがってマニュアル改定に当たる専門家委員会が、2012年に出版が予定されている次期マニュアルからアスペルガー症候群を除外することを検討していることが大きな驚きを引き起こしたとしても驚くには当たらない。現在委員会では、アスペルガー症候群とその近い存在である自閉症を明確に区別するものがないとして、アスペルガー症候群の削除が議論されている。

以下要約

専門家が提案しているのは、両障害を「自閉症スペクトラム障害」として一つに組み入れてしまい、個々の重度に応じて違いを認めようというもの。もともと両障害には明確な区別はなく、知能と発話時期による違いだけで区別しており、社会的交流やコミュニケーションの難しさ、興味の幅が狭いこと、繰返しを好むことなど、共通した特徴を持つ。アスペルガーでは高い知性と言語習得能力も認められる。

改定にあたってアスペルガー症候群を含めるか否かに関する問題は、診断マニュアルの長い歴史の中で劇的な変化となる初事例というわけではない。1952年に出版された初版では106の精神障害、同性愛を加えた1968年の第二版では182の障害(このとき「同性愛」が精神障害とされていたが、のちに削除されている)、265障害の第三版(1980年)では神経症が削除され、改定第三版(1987年)では292障害、そして現行第四版では数が減って283の障害が記載されている。

こうした歴史が物語るように、精神疾患の診断というのは決して確定された不変のものではない。あくまで「人間が創り出したもの」であり、委員会の世代が代われば、「精神障害とは何か」に対する考えも違ってくる。

では分類学的システムなのかというと、これほど勝手気ままに変更される事実からすると、さほど科学的価値のある分類ともいえない。

いとも簡単に疾患・障害の境界基準を上げ下げできるのは、診断マニュアルがうわべの症状や行動のみに集中し、原因に対しては沈黙を決め込んでいることによる。症状を分類するグループはいくつでも創れるが、正しいグループに分類する方法など一つとして存在しない。精神医学は、既知の生物学的メカニズムによって診断のカテゴリーが決まる他の医学とは全く別物なのである。

アスペルガー症候群が初めて登場したのは1944年のドイツ、そして英語になったのは1981年、診断マニュアルでは1994年の第四版が初登場となる。つまり世界の医学会は50年の歳月を掛けてアスペルガーを普及させ、ここ10年でアスペルガー症候群の診断を受けた人は数万人にも及ぶ。しかし次回は削除となると、歴史的には非常に短命な障害ということになるが……。
‐‐‐‐‐‐‐

まだまだ日本では「精神疾患づくり」に幅を利かせ、誤診(統合失調症などは誤診率92パーセントを超えるとの報告もあり)、抗精神病薬の大量投与、その他多くの倫理的、人権上の問題を生んでいるマニュアルです。

恥ずかしげもなく日本のメディアは「うつ病チェック」を掲載していますが、いつまでもそれでだいじょうぶですか。

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