スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マクゴーリは「国民を欺いている」

シドニー・モーニング・ヘラルド紙

McGorry 'misleading the public'
マクゴーリは「国民を欺いている」

Julia Medew
August 9, 2010
http://www.smh.com.au/national/mcgorry-misleading-the-public-20100808-11qes.html
smh

"オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー"に選ばれたマクゴーリらの大物メンタルヘルス改革推進者らは、自分たちの目的に有利となる怪しい統計を用いて国民を欺いているとする著名な精神科医がいる。

アデレード大学准教授ジョン・ジュレイディニ氏(Jon Jureidini)が昨日語ったところによると、マクゴーリ教授と精神衛生諮問評議会のジョン・メンドサ前議長は改革討論の席上、メンタル・ヘルスケア統計の誇張、あるいは故意に捻じ曲げて伝えていた。

しかしマクゴーリ教授とメンドサ准教授は、誰もミスリードなどしていないと否定。

ジュレイディニ准教授は、マクゴーリ教授(若者をターゲットとするメンタルヘルスサービスに関し、最近両党から支持をとりつけた世界的に著名な精神科医)がいうところの『メンタルヘルスケアを「深刻に」必要としながら「締め出されてしまっている」オーストラリアの若者が75万人いる』とする主張は虚偽であると言う。

「マクゴーリ教授は、思いつく限り、あらゆるレベルの悩み、苦しみを経験する可能性のある若者の最大数を取っている。もちろん真剣に対応する必要はあるが、マクゴーリ教授はそのすべてにメンタルヘルス・サービスの介入を前提としている」と、児童精神科」が専門のジュレイディニ准教授は言う。

「それは政治家のやり口だ」

「ある数字から自分の都合のよい話を創り出すのだ。医療保健介入の必要性という科学的な話し合いの場に、そんなものが出る幕はないと私は考える。」

調査では毎年約75万人の若者はある時期に経験する精神障害が未治療であるとするが、その多くは治療の必要がない軽度で一時的な障害であったとジュレイディニ准教授は言う。

またジュレイディニ准教授は、オーストラリアでの自殺の3分の1以上が不適切な退院によるものであったとする准教授の主張は間違いであると非難する。

ジュレイディニ准教授によれば、その正確な数字は約1パーセント。

「自分の主張を支持するデータを提示する人に対し、だれもそれを議論しようとしないが、正確を期すためには責任をもって議論する必要がある。そこに誇張などあってはならない」と、ジュレイディニ准教授は言う。

一方、マクゴーリ教授とメンドサ准教授が昨日語ったところによると、自分たちはメンタルヘルスサービスの必要性について誰かをミスリードしたということはなく、使用したデータもオーストラリア統計局や健康福祉研究所などのしっかりとしたものであるとする。

二人の主張はあくまでこうしたデータに基づいたものあり、逆にジュレイディニ准教授の主張は何に基づくものかとの疑問を呈する。

「彼は必要なケアを受けられない人たちのところに行って、同じ主張をしてみたらいい」と、マクゴーリ教授は言う。

これに対してジュレイディニ准教授は、「マクゴーリ教授やメンドサ准教授とは専門的な意見の相違はあるが、大切なことは、メンタルヘルス改革が「不正確な主張」や「大衆の感傷」に訴えることで決まるものではない」

マクゴーリ教授やメンドサ准教授の支配によって、子どもに対する早期介入や自殺における社会的不利益をどうするかといった切実な問題が脇に追いやられてしまっていると彼は言う。

ーーーーーー

マクゴーリ教授の唱える「若者に対するメンタルヘルスサポート」の一番大きな特徴は、「精神疾患の発病前(前駆期)診断によって未治療期間を短くし、事前に抗精神病薬を投与することで、将来発病する精神疾患症状の軽減・予防する」というもの。

厚労省から研究費を得て都立松沢病院の岡崎院長らが実際に三重県津市の豊里中学校で行った実験では、精神保健福祉士がスクール・ソーシャル・ワーカーとして派遣され、職員会議や保健室のスクールカウンセラーの話から「精神疾患発症の可能性のある生徒」をピックアップして保健室に呼び出し、チェックリストで選別ののち精神科医を学校に呼ぶということが行われた。

もちろん本人や保護者からの「深刻な」相談・依頼によるものではなく、学校側が保護者を呼び出して「この子は将来統合失調症を発病する可能性があります。今のうちに精神科を受診して手を打てば、発症を抑えたり軽くて済む場合もあります。費用は無料です。」と言われれば、果たしてどれだけの親が「ノー」と言えるだろうか。

こうした製薬企業の緻密な戦略による精神医療マーケティングの巧妙な拡大を、どれだけの親が見抜けるだろうか。

「精神科医のバイブル」と呼ばれる診断基準の手引き書 DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders ) の前回タスクフォースで委員長を務めたアレン・フランセスですら "the most ill-conceived and potentially harmful=最もひどい発想で、害となる可能性が極めて高い"と言い、誤診で副作用の激しい抗精神病薬を服用させられる若者が続出するであろうと懸念する。

「ユース・メンタル・サポート (若者のメンタルサポート)」

このような名前の精神医療機関には、慎重な注意と監視が必要です。



以下、精神疾患の早期介入とリスク症候群に対するその他専門家の意見:
http://www.schizophreniaforum.org/pap/readmore.asp?commentID={D771AA2F-AD3A-4C00-A847-5FE25F2BDBA3}

● 現在、精神疾患の発病リスクありとされるUHR/COPSの基準を満たし、実際に2年以内に発病するのは約35パーセント(キャノンら、2008年)と予想されているが、この予想は研究サンプルの中でも一定したものではなく、もっと広く臨床的に急を要さないコミュニティー・サンプルを基準にすれば、さらに低い予想になる。UHRの基準を満たすものの治療にあたる臨床医にいかに注意を促し、治療に制約を加えたとしても、大なり小なり薬剤治療になることは避けられず、医療的にも重大かつ非難を受ける副作用(運動障害や肥満)につながる治療となる。
- Daniel Mathalon

● マグラシャン医師やウッズ医師がこのカテゴリーを定義するためにスライドキャストで提示した5つの症状は、すべて精神病様、あるいは弱い精神病様症状といえるものばかりである。単に陽性症状にだけ基づいて、リスク症候群、あるいは統合失調症前駆症状と定義するのはきわめて時期尚早である。さらに、統合失調症前駆症状という概念自体にも批判がある。
- Dirk van Kampen

● 精神病発症リスクを明らかな臨床単位とする、説得力のあるエビデンスはない。また、時を経ても大きな精神疾患を発症しない人はどうなるのかに関しても明らかではない。
- Amresh Shrivastava

● さまざまなドメイン(領域)に渡って、実質的にもっと多くのエビデンスが必要だ。
1. 発症につながる人を正確に診断する能力
2. 効果的な治療戦略
3. こうした早期介入が長期的に有意かつ持続性のある効果をもたらすというエビデンス

● 1. 例えば近年引用されるメルボルンのPACEクリニックでの発症率10~15パーセント(ヤングら、2007年)のようなNAPLSグループに比べ、、他の複数国のクリニックでは、明らかに精神障害を発症したとする率は極端に低い。その率も、それまでの年に比べて有意に減少しており、しっかりとしたクリニックにおいてですら精神疾患に進行すると正しく識別されたのは、おそらく「リスク症候群」の基準を満たした10人のうち1人であることが示唆される。また事実、精神疾患に進行した群の中でも統合失調症らしき精神疾患を発症したのは、わずか55パーセントであった(キャノンら、2008年)。

2. 「リスク症候群」とは一つの同質の群を代表するものである。これらのサンプル(ローゼンら、2006年)に報告のあるような、幅広い診断の分類や転帰の事例とはならない。
- Andrew Thompson

● 崇高な意図ではあろうが、見当違いである。その理由は、なんら治療方法も特定されていないと同時に、予測という点においてもその特異度に対するエビデンスが明らかに欠けているだけでなく、社会的被害をもたらしうるからだ。
- Ashok Malla

スポンサーサイト
プロフィール

Author:Scottw
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。